ふとした瞬間に、約30年前の苦い経験を思い出しました。今回は、その時の話をしたいと思います。
当時、知人から「よく当たる姓名判断の先生がいる」と紹介され、興味本位で会いに行くことにしました。実際に鑑定を受けると、耳障りの良いことを言われ、少し気分が良くなってしまいました。
その流れで「さらに運気を上げるために」と勧められたのが、象牙の印鑑でした。「認印・銀行印・実印の3種類を揃えると完璧」と言われ、気がつけば購入を決断。値段はなんと30万円。当時の自分にとっては大金で、とても一括で払える金額ではなく、ローンを組むことになりました。
しかし、若くて給料も安かった私は、その支払いに苦しむことに。毎月の支払いが重くのしかかり、「なぜ買ってしまったのか」と後悔していました。
今となっては笑い話ですが、あの時の自分に会えるなら「冷静になれ!」と声をかけたいものです。